種まきについて

家庭菜園やガーデニングにうってつけの季節が来ましたね。
前回は土づくりを行いましたが、今回はその土に種をまきます。その前に種の買出しから。

まずは種を買いに行こう

ホームセンターには、たくさんの野菜や花の苗木が売っています。種コーナーには、春まき野菜の種がいっぱい。お店の人にアドバイスを受けながら買い物です。
野菜の種を選ぶときはどうしていますか?採れたての野菜をその場で食べるのは、野菜をつくった人にしか味わえない喜び。そこで自分の好きな野菜をつくるのがいちばんです。しかも、ねぎ、トマト、じゃがいも、キャベツのような野菜はいつでも使えて家計面でも大助かり。また、コーラルビーやアーティチョークといった、スーパーの店頭でなかなかお目にかかれない珍しいハーブをつくってみるのも楽しいものです。そのほかに、栽培時期や育て方の難易度も野菜によって異なります。収穫量や収穫時期も気になるところでしょう。種の説明書や書籍、店員さんのアドバイスなどを参考にしながら、育てる野菜を決めましょう。
まずは種を買いに行こう
まずは種を買いに行こう
  比較的やさしい野菜 やや難しい野菜 難しい野菜
さやいんげん、オクラ、ほうれんそう、クレソン、ラディッシュなど なす、きゅうり、ピーマン、レタス、キャベツ、ねぎ、しょうがなど メロンなど
さやいんげん、小松菜など きゅうり、キャベツ、にんじんなど メロン、セルリー、みつば など
えんどう、小松菜、レタス、ほうれんそう、しゅんぎく など いちご、たまねぎ、ねぎ、キャベツ、レタス、だいこん など はくさい、やまいもなど

うねを立てよう

種をまく前に、重要な作業が待っています。十分耕した土に肥料をまいて、うねづくりです。うねを立てなくてももちろん植物は育ちます。しかし、うねを立てておけば根の周囲に空気が入りやすくなり、植物の生育は目に見えてちがってきます。必要な水を蓄えたり、逆に不要な水を排出したり、また地温を調節するなど大切な役割も果たしているので、おろそかにはできません。うねの高さや幅は、栽培する植物によって異なります。植物の種類、畑の広さや土質をよく考えてうねを立てましょう。
うねを立てよう

種のまき方

きれいにうねを立てることができたら、いよいよ種まきです。今回、種から育てるのは、プチトマトと春だいこん。とにかく種類が多いので、お店の人に聞いて決めたのですが、プチトマトの種が500円以上もすることに驚きました。「無事に育てよ」と念じながら、説明書どおり、8cm間隔で種をまきます。だいこんについても同じです。ねぎやじゃがいもは苗や種芋から移植しました。ねぎの苗は5cmほどの間隔をおき、深さ15cmほど掘って移植していきます。じゃがいも芽が均等になるように半分または1/3にカット。切った面を下にして、30cm間隔、深さ8cmの深さに。また、ネメシアという花も植えてみました。ポットから出したら軽く化成肥料をまいておいて、8cmほど掘ってから移植。倒れないように土を寄せておきます。以上で完了。無事に育ってくれることを願うばかりです。これから夏場にかけ水の管理などこまめに世話をしていきたいと思います。
種のまき方
種のまき方
ちょっと一服
花や野菜用に専用の培土もホームセンターで売っています。肥料もあらかじめ入っているものもあります。鉢植えにする場合はそのまま使えるのでとても便利です。
ちょっと一服

種のまき方

種のまき方には、大きく分けて次の3つの方法があります。野菜によって異なるので、説明書をよく読んでからまくとよいでしょう。

すじまき
くわや板切れなどを使って浅く「まき溝」をつくり、その溝に種をまく方法です。こまつなやしゅんぎくなど小さめの野菜、葉や茎にじゅうぶん光を当てたいときに適しています。
点まき
わやスコップ、瓶などで一定の間隔を設けて小さな穴をつくり、それぞれの穴に3~6粒の種をまいていく方法です。大きく育つはくさいやだいこん、とうもろこしなどに適しています。
ばらまき
表面をていねいにならしたうね全体に、まんべんなく種をまく方法です。リーフレタスなど、密生して育てる小型の野菜に適しています。

まとめ

種のまき方、移植の仕方、うねの立て方は作物の種類や地域によっても異なります。今回は家庭菜園を念頭においてうねを作りました。家庭菜園では気軽に多くの作物を育てるのが大きな楽しみのひとつで、一本のうねを作って多くの作物を植えるのが一般的です。もっと本格的に行う場合は作物に応じて「平うね」や「高うね」を作ってみるのも良いでしょう。皆さんもどんどんチャレンジしてみてください。