まだつくばエクスプレスができてから日が浅いためか首都圏から近い割に周辺は広々とた農地が広がっています。その畑の真ん中に黄色いミニ耕うん機で作業されている女性の方がいらっしゃいました。この方が今回ご紹介する吉田さんです。早速、菜園を案内していただくことになりました。菜園にはいろいろな野菜が植えられていました。そらまめ、えんどうまめ、スナックエンドウ、じゃがいも、ほうれんそう、小松菜、らっきょ、たまねぎ、アスパラガス、とうもろこし、にんじん、さといもなどなどたくさんの種類があります。何といっても目をひいたのはアスパラガスでした。スーパーの店頭に並んでいるような立派なアスパラガスが生えています。
収穫は手でそのまま折るだけで実に簡単です。折ってみると、その切り口から水分がジワーっとでてきて本当に新鮮そのものです。柔らかくてとてもおいしいですよと吉田さんが言葉を添えてくれました。日頃、野菜は買ったことがないそうです。「作っておけば食べたいときに、畑に行ってとってきたらいいから便利よね」というさりげない言葉が心を打ちます。そして「肝心なことは旬の野菜を食べること」とまとめてくれました。
吉田さん
- さて、そろそろ機械について伺ってみましょう。この黄色いミニ耕うん機(KMR40)は実は2台目だそうです。前の機械は大きくて動かすのにやっとでそのうちに使わなくなってしまったとか。そんな時たまたま農協の展示会で見かけたのがこの機械。これなら運転できそうだということで購入されたそうです。
家から畑まではほんの150メートル足らず、その間は舗装道路を歩いて移動するそうです。耕うん専用として使い始めもう5年近くになるそうで、機械での作業も手馴れた感じです。機械について困ったことはありますかと伺うと、以前エンジンが動かなくなったことがあったそうです。隣の農家の人に見てもらってエンジンオイル切れだと分かりそれ以来オイルはこまめに補充するようになったとか。今では息子さんがときどき点検をしてくれるそうです。
- 春先のこの時期はまだ土の温度が上がらないので成長を早めるためマルチをかけ土の温度を高めます。風が強い日も多いので根付くまではマルチの上に保温、保湿のため不織布をかけておくそうです。不織布だけでなくそれを押さえる針金も有り、農協やホームセンターに行けばいつでも買えるのでとても便利だといわれていました。
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マルチ栽培とは?
土の表面を地温や土壌水分の調整、病害虫・雑草の防除、果実の着色促進の目的で紙やフィルムでおおいます。
- 広々とした菜園の真ん中にアクセントになっているのが果樹です。梅はもう小さな実をつけ始め、ブルーベリーは今が花盛り。柿は少し若葉を出したところ、実りの秋にはまた菜園を訪ねてみたいと思いました。
吉田さん、ありがとうございました。
管理機:KMR40
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