第一回目は茨城県にお住まいの中山徳造さんを訪ねました。中山さんは様々な野菜を手掛ける家庭菜園の大ベテランの方です。どんな取り組みをされているのかを教えて頂きました。菜園は取手駅からすぐのところにありました。いろいろな野菜が元気に植えられています。早速、菜園を案内してもらうことにしました。
キャベツ、ナス、ほうれんそう、小松菜と家庭菜園でおなじみの野菜が続きます。マルチまでかけ手をかけてつくられています。無農薬栽培にこだわりを持っているそうです。 しばらく畑の中を歩くと、なんとセロリまで植えられています。この辺の気候ではセロリの栽培は難しいそうで、長雨が続くとすぐ腐ってしまうそうです。そんなセロリもこの通り、元気です。
この土地はもともと農家の人のもので、その方が耕せなくなったので町が間に入って5~6人に貸しているそうです。でも耕すのは中山さんが中心になって行います。後の人は種を蒔けばいいだけにしておくのだそうです。こころよくそんな作業を請け負えるのもこの機械があるから。機械で一気に耕すからこんなに育ちがいいそうです。ナスの下に引いてあるのはわらです。なんでも畳屋さんのお友達がいて、その方に古い畳を譲ってもらったそうです。そういわれてみれば、堆肥置き場は畳で囲われています。
中山さん
- 引き続き堆肥について伺ってみました。野菜作りの重要なポイントはどんな堆肥をつくり、どのように使うかがポイントのようです。さくらの落ち葉を集めてきて反転させ白く模様がついてきたら発酵OK。その中に米ヌカや生ゴミなどを入れ、更に腐らせます。確かにちょっとこうばしいです。化学肥料を使うと野菜の甘みがでにくく、味のない野菜ができてしまうそうです。
- 菜園の話が一段落したところで、機械について伺ってみました。実は機械は3台目という長い機械暦を持つ中山さん、この管理機はもう7年目に入るそうです。
「なぜ機械を使おうと思われたのですか」との質問には真っ先に「やっぱり深く耕したいからだよね」と。もともと水田用だったというこの土地は水がしみこみにくいように有る程度下の層は固くなっているようです。その硬い層があるとダイコンやニンジンといった根菜類は股割れを起こし、まっすぐ下に伸びません。そんなとき活躍するのがこの爪です。
「爪の倍ぐらいまでは耕せる。有る程度柔らかくなればどんどん爪は入っていくからね」。機械のことについて詳しく話をしてくれました。「特にネギは土揚げが重要でこのスプーン爪に変えれば土盛りまでしてくれる、ネギをつくるときはこれが一番だよ」と菜園の隅にある道具箱からその爪を取り出して見せていただきました。
- 今日はナスの撤収作業。秋ナスももう終わりです。その後ろにしっかり管理機がスタンバイしています。夏は4時半ぐらいから、秋は日中から日暮れまで、他に用のないときは必ず菜園に出向くそうです。全て手馴れた手つきです。獲れた野菜は近所の方や、散歩で通りかかる人にも差し上げているそうです。お元気そうなイキイキとした中山さんをみて、そんな見ず知らずの人とのちょっとしたおしゃべりも元気の源になっているように感じました。
最後に「機械で困ったことはありますか」と伺うとホームセンターで機械を買っていたときは機械の不調の話を店員さんに相談しても機械を持ってきてくれといわれ、持っていくと修理に1ヶ月もかかるといった調子で“らち”があかなかったそうです。そこで農家の人に相談をしたこところヰセキがいいよと紹介をうけ相談してみたとのこと、そしてこの管理機を購入しました。機械のトラブルはほとんどないそうです。エンジンが一度はかかるがしばらくすると止まってしまうということがあったときもすぐ現場へきて見てくれました。エンジンを整備し、その場ですぐ始動OK。ちょっとした簡単なことをすぐに相談できるのが農機具店のいいところだといいます。そしてこの機械があるから菜園が続けられるのだと断言されていました。
これからもヰセキ管理機と中山さんとの2人3脚は当分続きそうです。
いつまでもおいしい野菜をつくり続けてほしいものです。中山さん、ありがとうございました。
管理機:KC55
*現在はモデルチェンジしております。