お知らせ
製品情報 2023年12月14日
2024年度上期新商品を発表しました
下記9品目34型式の新商品を発表します。※①~⑤は国内向け、⑥~⑨は海外向け
- コイン精米機 CP420、CPH420 2型式
- コンバイン FM468、475、575 3型式
- 乗用じゃがいも植付機 PVH103-90JLLXQ 1型式
- 歩行型かんしょ移植機 PVH103-70PSBXLD 1型式
- トラクタ BIG-Tシリーズ 4型式
- 乗用モーア SXG324、327 2型式
- SXG3用モーアデッキ SRM54、SRM48、SCMA54、SCMB48、SCMC48、SMM54 6型式
- トラクタ TM4230、4270 2型式
- TM用モーアデッキ SSM54、SMM54、SRM54、SSM60 4型式
【トピックス】 参考出品
施肥マップ連動施肥機 GRANDY GRT-AGI シリーズ
トラクタBFシリーズに装着して、ザルビオ®フィールドマネージャー等に連携したマップ連動可変施肥が行える施肥機を紹介いたします。(開発、製造は㈱タイショー)
コイン精米機 CP(H)420シリーズ
当社はこのたび、お米のうまみ層(亜糊粉層)を残すことでお米のおいしさを引き出す“うまみ精米”機能を搭載した新型コイン精米機を発売いたします。商品ウェブページはこちらから。
1.商品化のねらい
当社のコイン精米機は従来から数多くのお客様にご愛用いただいて参りました。今回、近年のおいしさや健康面に対する消費者ニーズの高まりを受け、お米のうまみ層(亜糊粉層)を残す精米方式でお米のおいしさを引き出す“うまみ精米”機能を新たに搭載した新型コイン精米機CP420・CPH420を発売いたします。どなたにでも簡単にご利用いただけるような操作デザインで、より多くの方にうまみ精米をお届けしてまいります。
2.発売型式
CP420(玄米専用)
CPH420(玄米・籾兼用)
3.主な特長
1)うまみ精米
うまみ精米機能では「うまみ白米」と「うまみ玄米」(CP420のみ)が選択可能です。
(1)うまみ白米
お米をゆっくり丁寧に削ることでお米のうまみ層(亜糊粉層)を残し、栄養価の高い胚芽も白米(標準)より残す精米方式です。うまみ層には、うまみ成分となるオリゴ糖やアミノ酸など様々な栄養素が含まれており、うまみ白米ボタンで精米したお米は、標準ボタンで精米した同じお米よりも食味鑑定値が高くなります。※当社調べ
(2)うまみ玄米
玄米表面の固いロウ層だけを削ることでぬか層に詰まった栄養価は残しつつ、炊きやすく食べやすい精米方式です。玄米より柔らかく粘りがあります。※うまみ玄米は、CPH420で籾から精米する場合はご使用できません。
2)リフレッシュ白米
一度精米した白米の表面を磨くことによって、お米が古くなると増加し、食味を低下させる要因の一つである“脂肪酸”を減らす白米専用の精米方法です。白米でも割れない程度の圧力で白米表面を研磨します。
3)デザイン性
いままでよりももっと多くの人に使っていただけるように、清潔さや親しみやすさを感じていただけるデザインに生まれ変わりました。外装はISEKIらしさを残しつつ、様々な設置ロケーションにも馴染みやすい洗練されたデザインとなり、内装の操作ラベルなどは落ち着いたデザインとしつつ、従来機からボタン配置等も見直し、使いやすいデザインとなりました。
4)メンテナンス性
(1)遠隔管理機能(通信契約・通信料別途必要)
遠隔地からコイン精米機の営業時間や白さの設定といった各種設定変更や故障通知の
受信を行うことができます。
(2)工具レスメンテナンス箇所の追加
サイクロンや客室の精米機メンテナンス扉等、工具レスでメンテナンスできる箇所を追加しました。メンテナンスにかかる時間を短縮できます。
4.発売予定時期
2023年12月
5.希望小売価格(消費税込)
CP420 5,469,200円 ~ 5,649,600円
CPH420 6,430,600円
ヰセキコンバイン フロンティアマスターFMシリーズ
当社はこのたび、大規模生産者向けに居住性・操作性・メンテナンス性を向上させた新型コンバイン、フロンティアマスターFMシリーズを発売いたします。商品ウェブページはこちらから。
1.商品化のねらい
近年、担い手への農地集約が加速するに伴って生産者一人当たりの作業時間も増加する傾向にあり、長時間作業でも疲れにくい居住性や操作性、またトータル作業効率を向上させるメンテナンス性の向上が求められています。今回発表いたしますフロンティアマスターFMシリーズはこれらの時代が求めるニーズに応えるべく、居住性・操作性・メンテンナンス性を追求し、新設計の静音キャビンや副変速の電子クラッチ化、その他メンテナンス性に関わる装備を新たに追加しています。
2.発売型式
FM468(4条刈 68.0PS)
FM475(4条刈 74.8PS)
FM575(5条刈 74.8PS)
3.主な特長
1)新設計キャビン
(1)静音性
静音性の高い新設計キャビンを搭載しました。5つのゴムマウントでマウント化を行い従来機より振動を軽減したほか、作業時の騒音を従来機より7dB(A)低減しました。
(2)保温冷庫
キャビン内左後方に保温冷庫を装備しました。庫内にエアコンの吹き出し口を取り付けており、エアコンからの吹き出しによりペットボトル飲料の保冷や保温が可能です。
(3)オートエアコン&USBラジオ
オート機能付きエアコンで季節に関わらず快適な作業ができ、外部端子の接続により好きな音楽をかけながら作業ができます。
2)新操作席
(1)操作性を重視した装備配置
各種レバーやスイッチ類の配置レイアウトを大幅に見直し、操作性を向上させたほか、足元の空間も見直し、広々とした操作席としました。
(2)操作パネル
操作パネルは新規で一体型の操作パネルを採用しました。各種機能をわかりやすく配置し、ドリンクホルダーや12V電源取り出し口、緊急エンジン停止スイッチも装備しました。
(3)カラー液晶モニター
モニターは上位クラスのHJシリーズにも採用しておりますカラー液晶モニターを搭載しました。作業に関する情報をわかりやすく表示でき、日中でも見やすいように黒背景と白背景が切り替え可能です。
3)操作性
(1)副変速電子クラッチ化
2速モーターHSTの採用により、副変速の切り替えがボタン操作で行えるようになりました。走行しながらHSTレバーから手を離すことなく副変速を切り替えできます。
(2)可変バルブ式刈取上下
刈取部上下の油圧バルブに可変バルブを採用し、パワステレバーの倒し角度に応じて刈取部の上下の速さを調節できるようになりました。より細やかな刈高さの調節が可能です。
(3)刈取上下スイッチ
パワステレバーに刈取の上下が可能な刈取上下スイッチを装備しました。ワンタッチで刈取部の上下が可能で、刈り始めや刈り終わり時に便利です。
(4)低速モードスイッチ
スイッチ操作により車速の上限が制限されますので、あぜ越え時や車両への積み降ろし時に操作することで車速が制限され、より安全に作業が行えます。
4)メンテナンス性
(1)グレンタンクワイド点検口
グレンタンク側板が工具レスで簡単に開閉ができ、作業後の清掃性やメンテナンス性が大幅に向上しました。
(2)引き起こし脱着
左右以外の内側の引き起こし部が簡単に脱着可能となり詰まり時やメンテナンスの際に便利です。
(3)刈取部キャスタレスオープン
刈取部のオープン機構を従来機のキャスタ式からキャスタレス式に変更しました。刈取部オープンの手間を簡略化でき、ほ場での刈取オープンも可能となりました。
(4)こぎ胴大型点検口
こぎ胴大型点検口こぎ胴に大型の点検口を4ヶ所設け、こぎ歯の交換がより行いやすくなりました。
4.発売予定時期
2023年12月
5.希望小売価格(消費税込)
FM468 10,483,000円 ~ 13,002,000円
FM475 12,144,000円 ~ 14,036,000円
FM575 12,760,000円 ~ 15,279,000円
ヰセキ乗用型じゃがいも植付機 PVH103-90JLLXQ
当社はこのたび、マルチうねでも植付可能な国内初の乗用じゃがいも植付機を発売いたします。
1.商品化のねらい
じゃがいもは北海道を中心に鹿児島・長崎・茨城・千葉等全国で栽培されており、歩行型半自動野菜移植機じゃがいも仕様は鹿児島を中心に全国で販売され一定の需要があります。また、水田フル活用による裏作の増加や大手菓子メーカーによる国内産じゃがいもの安定調達に対する契約栽培も展開され、安定した需要が今後も続くものと考えられます。一方で、作付け面積の多いお客さまからは乗用タイプで少しでも楽に作業を行いたい、マルチを張ったうねにも対応した機械が欲しいという要望が挙がっておりました。そこで当社は今回、国内初となるマルチにも対応した乗用じゃがいも植付機を開発しました。真冬の厳しい寒さの中、ぬかるんだほ場を歩行型じゃがいも植付機で植付をする地域や、小回りの利く乗用のじゃがいも植付機をお求めの方に最適です。
2.発売型式
「ナウエルナナ」PVH103-90JLLXQ
3.主な特長
1)マルチうねでも座ってラクに植え付け
(1)乗り降り簡単、イージーライダー(フロア・シート)を搭載
マルチうねでも乗って座って楽に作業が行えるフロア「イージーライダーⓇ」を搭載しました。イージーライダーは後方、もしくはうねをまたいで横からも乗り降りすることができます。また、旋回時にはフロアは自動でリフトしますので、歩行型じゃがいも植付機と同じ操作で旋回することが可能です。
(2)種イモシューターで投入をアシスト
種イモシューターで種イモのカップ投入をアシストします。種イモをカップの近くまで寄せられるので座ったままでも安定した高能率作業が行えます。
2)高能率
ミッションギヤ関係を見直し、植付速度を上げることで作業能率が7パーセント向上しました。また、種イモシューターによって種イモ投入作業が行いやすいため、スピードを上げての作業が可能となっています。
3)高い基本性能
(1)ぬかるんだほ場でも高い走破性を発揮
フロア下部の車輪も駆動するため四輪駆動となり、ぬかるんだほ場でも高い走破性を発揮します。
(2)うねガイドローラ標準装備
マルチうねへの機体追従性を高めるために、うねガイドローラを標準装備しました。旋回時は自動で上昇しますのでうねを傷めません。
4)使いやすさ
種イモを直接機体に溜められる種イモプールを標準装備としました。約40キログラムの種イモが入るので補給無しで約100メートルの往復作業が可能です。種イモプールから直接種イモシューターに種イモを流すことができ、種イモ供給をスムーズに行うことができます。また、種イモプールは前後傾斜の角度調節が可能です。これにより、プールからシューターまでの種イモの流し方をお好みで調節できます。プール内に残った種イモは、種イモプール前面を外し、簡単に排出することができます。残った種イモを入れる際や、種イモをプールに投入する際にコンテナを置く補助台もありますので便利です。
4.発売予定時期
2024年1月
5.希望小売価格(消費税込)
PVH103-90JLLXQ 1,510,300円
ヰセキ歩行型かんしょ移植機 PVH103-70PSBXLD
当社はこのたび、加工用かんしょ苗への適応性、操作性を向上させ作業効率が向上した新型歩行型かんしょ移植機を発売いたします。
1.商品化のねらい
青果用かんしょの移植作業はいまだに手作業のところも多く、軽労化と労働時間低減が求められていました。また、苗の影響による植付精度のばらつきや調整の難しさもあり、移植機導入後の稼働率が低い状況でもありました。
このような背景の中、機械移植での問題解決を図るため、農林水産研究推進事業「青果用かんしょの省力機械移植栽培体系の確立」のコンソーシアムがスタートし、農研機構九州沖縄農業研究センター、鹿児島県農業開発総合センター、徳島県立農林水産総合技術支援センターとの技術開発の結果、苗適応性の向上、操作性の向上を図ることができました。そして今回、この技術を加工用かんしょに応用した歩行型かんしょ移植機を発売いたします。
2.発売型式
「ナウエルナナ」PVH103-70PSBXLD
3.主な特長
1)植付精度の向上
(1)苗連れ出し防止具の追加
植付爪が苗を植え付けた後、爪が戻る際に苗の持ち帰りを防ぐ苗連れ出し防止具を新たに装備しました。
(2)うねガイドローラーのうね追従性向上
うねガイドローラーの角度を調整できるようになりました。これにより様々なうねに対応することが可能であり、移植機のうね追従性が向上します。
2)苗適応性向上
苗挟持ブラシを現行機のやわらかいもの(黒色)から硬いもの(白色)に変更しました。これにより、曲がり苗や太い苗がセットしやすくなります。また、長時間作業しても指が痛くならないよう、白ブラシ中央の植毛をなくしています。
3)苗適応性向上
現行機から樹脂シリンダを採用しており、防錆性に優れていたことに加え、分解式のバルブを新たに採用することでメンテナンス性を向上させました。ピストンの固定位置をスライドさせることで簡単にかん水量を無段階調節できます。また、20Lの大容量タンクを搭載しているため、余裕のある作業が可能となっております。
4)高効率
(1)前後輪同時上下機能
現行機はほ場ごとに前輪高さを調節していましたが、今回のかんしょ移植機は前後輪が同時に上下し調節作業が不要となりました。これにより自動でうねに合わせて適正な植付位置にセッティングされますので、手間が省けます。
(2)フローティング固定レバー
植付部を持ち上げフローティングを固定するレバーが追加されました。旋回する際、隣のうねに接地輪が当たりうねを崩すことを防ぎます。もう一つのレバーと一緒に握るだけで簡単に解除することができます。
(3)作業効率アップ
苗適応性が向上し、曲がり苗にも対応可能です。植付精度の向上により補植も削減され、作業効率がアップしました。
4.発売予定時期
2024年3月
5.希望小売価格(消費税込)
PVH103-70PSBXLD 1,315,600円
ヰセキトラクタ BIG-T 5S,6S,7S,8Sシリーズ
当社はこのたび、大規模畑作、畜産市場向けに排出ガス規制欧州ステージⅤ対応エンジンを搭載して作業性を高め、さらに居住性・操作性を向上させた新型トラクタ、BIG-Tシリーズを発売いたします。
1.商品化のねらい
BIG-Tシリーズは、6気筒エンジン及び4気筒エンジンを搭載した大型トラクタで、北海道を中心に畑作、畜産市場で重作業・複合作業で高い能力を発揮し、好評いただいております。今回、T8Sシリーズにはヰセキトラクタとして最も出力の大きい305馬力のクラスをラインナップしました。新エンジン、新キャビン等々、更なる設計変更と進化を繰り返し、より力強い作業と快適な作業空間を実現した商品となっております。T7S、T6S、T5Sにおいても欧州の排出ガス規制であるステージⅤに適合したエンジンを搭載し、更なる操作性向上を織り込んでモデルチェンジいたしました。
2.発売型式
・T5Sシリーズ(105~145PS)
T5S105(105PS)、T5S115(115PS)、T5S135(135PS)、T5S145(145PS)
・T6Sシリーズ(135~165PS)
T6S135(135PS)、T6S145(145PS)、T6S165(165PS)
・T7Sシリーズ(155~210PS)
T7S155(155PS)、T7S180(180PS)、T7S210(210PS)
・T8Sシリーズ(225~305PS)
T8S225(225PS)、T8S265(265PS)、T8S305(305PS)
3.主な特長
1)NEWエンジン
(1)高出力、高馬力エンジン搭載
T8Sは7.4L、T7Sは6.6Lの6気筒大排気量エンジンを搭載しました。(T6S:4.9L、T5S:4.4Lの4気筒気筒エンジンを搭載。)低回転域での最大出力を実現しているので、粘り強い作業と燃費向上、低騒音、低振動を実現しています。
(2)排出ガス規制欧州ステージⅤ対応エンジン搭載
後処理装置として、「DOC(酸化触媒)」と「SCRシステム」に加えて、「DPF」を追加することで最新のエンジン排出ガス規制に対応し、クリーンな排気を実現しています。
2)NEWキャビン(T8Sシリーズ)
(1)4柱フレームキャビン
4柱フレームのキャビンを採用し、快適性、断熱性、冷却効率を向上させています。キャビン容量は約3.4㎥。ガラス面積は6.6㎡と広い空間を確保しており、高い快適性と視認性を確保しています。
(2)新エアコン
14か所の吹出し口を配置し、回転ノズルを採用しています。オペレーターの周辺にリフレッシュな空気の流れを導きます。
(3)新メーターパネル
メーターパネルはキャビン右前方のピラーに配置し、前方の視認性向上を図っています。また、縦型の高解像度な大きなカラー液晶パネルを採用しており、重要な情報も素早く認識できます。表示の切替えは回転ノブダイヤルにより直感的に操作でき、トラクタの情報が見やすくなっています。
3)充実装備
(1)NEWマルチパッドレバー(X,F型)
1本のレバーで多彩な機能をコントロール可能。使いやすく、快適かつ効率的な操作が行えます。また、マイクロジョイスティックで外部油圧2系統が操作可能になりました。
(2)NEWデータトロニック5(X型)
9インチタッチスクリーンを採用し、大型で見やすくジョグダイヤルとタッチパネルの両方で操作が可能です。外部油圧において、各操作スイッチの割りあてを自由に設定できますのでオペレーターのお好みでより使いやすく設定できます。
(3)ISO-BUS対応
トラクタと作業機を共通の規格(ISO)で通信します。これによりコントローラの省略やトラクタの車速情報などを作業機へ送信することで効率的な作業をサポートします。X型は標準装備、またはP0(データトロニック5)のオプションとセットで装備しています。
(4)保温冷庫(T8S)
インストラクターシートの下部には、エアコンの空調を使用したクーラーボックスが設けてあり、オペレーターは適切な水分補給ができます。
4.発売時期
2023年10月
5.希望小売価格(消費税込)
オープン価格
ヰセキ欧州・オセアニア向け乗用モーア SXG324・327及びモーアデッキ
当社はこのたび、モデルチェンジした欧州・オセアニア向け集草専用乗用モーアSXG324・327と今回追加設定した刈放し専用(K)型式を発売いたします。
1.開発のねらい
公園や住宅地など緑地での草刈りを中心とした欧州景観整備市場において、SXG3シリーズは性能面やほ場への適用性の高さから、プロユーザーを中心に好評をいただいています。今回、従来機の基本性能を踏襲しながら、デザイン変更、更なる操作性の向上、エンジン馬力アップを加えました。
2.発売型式
SXG324(20馬力)、SXG327(22馬力)、刈放し専用型式の設定(K型式)
3.主な特長
1)デザイン
上位クラスの欧州向けフロントモーアと同じファミリーイメージをもつデザインに統一しました。
2)操作性・利便性の向上
(1)ジョイスティックレバーの採用と右側集中レバーレイアウト
従来機では左側に配置していたモーアデッキ、コレクタリフトおよびダンプを操作するための独立した3本のレバーを、ジョイスティックレバー(コレクタリフト・ダンプの操作)とモーアデッキ操作レバーの2本とし、右側での集中作業レバー化により、作業性を向上しました。
(2)チルトステアリングの採用
チルト機構の採用により、オペレーターのお好みのハンドル位置に設定することができます。
(3)モーア駆動のスイッチ化
モーア(草刈り装置)駆動がスイッチでON/OFFできるようになり、使い勝手が良くなりました。
(4)USBソケット、カップホルダーの標準装備
スマートフォンの充電に便利なUSBソケットとカップホルダーを装備しました。
(5)オートクルーズの標準装備
作業中の速度を一定に保つことができ、長時間作業も快適に行うことができます。
3)高い作業性能
(1)エンジン馬力
ご好評の高トルクは継承しつつ、馬力をアップ(19→20馬力、21→22馬力)することで、さらに余裕のある作業を実現しました。
(2)最高速度アップ
従来機より最高速度を2km/h以上アップしました。これにより、作業時間短縮にもつながります。
- (従来機)SXG323:14.4㎞/h → (今回)SXG324:16.6㎞(+2.2㎞/h)
- (従来機)SXG326:16.3㎞/h → (今回)SXG327:19.0㎞(+2.7㎞/h)
(3)コレクタ容量アップ
ハイダンプコレクタでは600Lから650Lに、ローダンプコレクタでは550Lか590Lに容量をアップさせ、集草に余裕を持たせました。
(4)コレクタのリフト速度の向上
コンテナリフトに要する時間を33%短縮することによって、作業効率が向上しました。
(5)コレクタダンプ高さアップ(SBC650のみ)
従来の1940㎜から2000㎜にコレクタのダンプ高さがアップし、トラックなどへの草排出がし易くなりました。
(6)ロプス折りたたみ時の高さの見直し
従来機よりロプスの折れ点を150㎜低くすることにより、入口が低い倉庫への進入や、バンへの搭載が行い易くなりました。
4)HVO燃料に対応した高い環境性能
欧州では、軽油と混合されたバイオディーゼルから、より環境負荷低減効果の高いHVO燃料(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化植物油)への転換が進みつつあります。SXG324、327では、HVO燃料に対応したエンジンと燃料ホースを搭載することにより、CO2排出量削減など環境にも配慮しています。
5)刈放し専用型式の設定(K型式)
刈放し専用型式(K型式)および48・54インチのリアディスチャジーモーアを設定しました。集草をしない刈放し作業にも対応します。
4.発売時期
2023年6月
ヰセキ欧州・オセアニア向けトラクタ TM4230・4270 および乗り越え対応モーアデッキ
当社はこのたび、フルモデルチェンジした欧州・オセアニア向けトラクタTM4230・4270とトラクタの乗り越えに対応することで着脱を容易にさせたモーアデッキSSM54、SMM54、SRM54、SSM60を発売します。
1.開発のねらい
欧州・オセアニア向け商品のボリュームゾーンであるTMシリーズは、景観整備プロユーザーからホビーファーマー・プライベートユーザーまで幅広く使われています。今回のフルモデルチェンジにより、仕様装備や基本性能を大幅に見直し、純正キャビンや乗り越え対応モーアデッキの設定等、市場要望の織込みを図りました。
2.発売型式
トラクタ:TM4230(21馬力)、TM4270(25馬力)【トランスミッション:HST仕様、メカ仕様】
乗り越え対応モーアデッキ:SSM54、SMM54、SRM54、SSM60
3.主な特長
1)デザイン
斬新さと高級感を持たせたデザインに一新しました。また、エンジンフードを従来の分割式から1ピースフルオープンにし、エンジン回りの点検が必要な箇所にアクセスしやすくなり、日々のメンテナンスを簡単に行うことができます。
2)基本性能の向上
(1)油圧揚力の向上(TM4230オプション、TM4270標準)
油圧揚力を従来機から150%アップし、装着できる作業機の種類が多くなりました。
(2)純正キャビン(HST仕様のみ)
新設定しました純正キャビン仕様は、市街地の歩道や公園の遊歩道・入口ゲートなど狭いスペースでの作業を考慮し、高さと幅を抑えたコンパクトなサイズで、エアコン、LEDワークランプ、フロントワイパー間欠機能、リヤガラス熱線等を装備した充実の仕様です。
(3)最高速の向上(HST仕様のみ)
最高速25㎞/hを実現しました。公道走行や作業場所への素早い移動が可能です。
(4)エコノミーPTO(HST仕様のみ)
エンジン回転数を抑えた作業ができるエコノミーPTOを装備により、住宅地などで求められる騒音低減や、さらに低燃費作業も可能になりました。
3)使い勝手の良さ
(1)チルトステアリングの採用
チルト機構の採用により、オペレーターのお好みのハンドル位置に設定することができます。
(2)オートPTO・外部PTOスイッチ(HST仕様のみ)
前進時に自動的にPTOがONになるオートPTOにより、冬季での路上融雪剤散布の際にオペレーターはPTOスイッチを操作することなく作業が可能です。また、トラクタ停止時にもPTOをONさせる定置PTO作業に対応すべく、着座しなくても操作ができる外部PTOスイッチを装備しました。
(3)ジョイスティック付型式の設定
フロント作業機を操作できるジョイスティック式外部油圧取出し付型式を設定しました。
(4)USBソケット、12Ⅴソケットの標準装備
スマートフォンの充電に便利なUSBソケットと電源取り出し用の12Ⅴソケットを装備しました。
4)HVO燃料に対応した高い環境性能
欧州では、軽油と混合されたバイオディーゼルから、より環境負荷低減効果の高いHVO燃料(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化植物油)への転換が進みつつあります。HVO燃料に対応したエンジンと燃料ホースを搭載することにより、CO2排出量削減など環境にも配慮しています。
5)乗り越え対応モーアデッキ型式の設定
従来機では、モーアデッキを着脱するにはトラクタ横から押し込む作業が必要でしたが、新型では、モーアデッキをトラクタ前輪で乗り越えることで、モーアデッキの着脱が容易になり、点検や整備もし易くなりました。また、コラム下に草刈高さ調節ダイヤルを配置し、オペレーターは着座したまま草刈高さを調節することができます。
4.発売予定時期
2024年3月
【参考出品】(株)タイショー マップ連動施肥対応 ソワーGRANDY GRT-AGI シリーズ GRT-300-AGI-S/GRT-300-AGI-L
BASF デジタルファーミング社・BASFジャパン株式会社とJA全農が提供する栽培管理支援システム「xarvio® FIELD MANAGER(ザルビオ®フィールドマネージャー)」対応機の第2弾として、田植機PRJ8に続き、トラクタBFのマップ連動機能を使用して可変施肥作業を実現する専用作業機が(株)タイショー様より新発売されます。
1.開発のねらい
本年6月に、トラクタBF(Z型式のみ)と専用作業機を使用して、ザルビオ®フィールドマネージャー等に連携し、マップ連動可変施肥作業を行えることを発表しておりました。同様の機能は、海外製の大型ブロードキャスター等ではございましたが、45~60馬力クラスのトラクタが制御する機能としては、BFトラクタが業界で初めてであり、都府県の規模が小さなほ場でもセンシングマップデータを活用した可変施肥作業を実現し、今後より多くの農家の方の資材コスト低減への貢献が期待されるソワー(グランディーシリーズ)を発売いたします。
2.発売型式
「GRANDY GRT-AGI シリーズ」 GRT-300-AGI-S/GRT-300-AGI-L
3.主な特長
1)BFトラクタと連動した精密散布の実現
BFトラクタにザルビオ®フィールドマネージャー等のセンシングマップデータを取り込み、施肥マップを作成し、それに基づきほ場内の地力等に応じて可変施肥作業を実現いたします。 また、上記の可変施肥作業と同時に車速連動での施肥作業も実現いたします。
2)作業の効率化
散布幅は最大5.1m、ホッパー容量は300Lの大容量ホッパーを兼ね備えており、作業の効率化を図ります。ホッパーについては、高い耐久性のステンレスホッパーを採用し、異物除去や肥料載せ台として使用できるコシ網を装備しております。
3)便利な機能
(1)残量センサー
ホッパー内の肥料残量が少なくなるとアラームが鳴り、お知らせしてくれます。
(2)オートヒッチ対応
オートヒッチ対応のため、ワンタッチで作業機の取り付け、取り外しが可能です。
(3)スイッチBOX(作業機コントローラー)
散布・停止・量調節・ホッパーごとの播き分けも運転席で簡単に行えます。
4.発売予定時期
2024年1月
5.希望小売価格(消費税込)
GRT-300-AGI-S 1,595,000円
GRT-300-AGI-L 1,595,000円