お知らせ

企業情報 2023年04月03日

2023年度 井関グループ入社式 社長メッセージを掲載しました

 井関グループは、本日新入社員を迎え、グループ各社をオンラインで接続し、入社式を行いました。
 井関農機株式会社 代表取締役社長執行役員の冨安司郎より新入社員に対するメッセージがありましたので、下記の通りお知らせいたします。

 本日、社会人としての第一歩を踏み出されたことを心よりお祝い申し上げます。井関グループを代表して、心から歓迎の意を表します。
 井関グループには、2025年に創立100周年を迎える大変長い歴史があります。その長い歴史の中で、一度も変わっていない、そして今後も変えてはならないものがあります。それは井関農機の創業者、井関邦三郎翁から受け継がれている「農家を過酷な労働から解放したい」という強い想いです。また、この創業者の強い想いを基に、「お客さまに喜ばれる製品・サービスの提供を通じ豊かな社会の実現へ貢献する」を基本理念、すなわち企業としてのパーパス(目的)としています。
 井関グループは創業の想いやパーパスの実現に向けて、これまで創意工夫を積み重ね、多くの画期的な製品を他に先駆けて世に送り出し、社会的な課題の解決に貢献してきました。井関グループの強みは、こうした歴史により築き上げられてきた商品力や技術力、そして、それを実現してきた井関人としての人材力にあります。
 皆さんには、こうした井関グループの歴史と社会的役割を胸に刻み、常に「お客さま」を最優先にする視点を持って頂きたいと思います。
 井関グループは本年、2025年までの中期経営計画の3年目を迎えています。2025年の創立100周年、そして次の100年に向けてグループが進む道を示したものが現中期経営計画であり、まさに皆さんが取り組んでいく内容になりますが、この中期経営計画の中でキーワードとしているのが「変革」です。
 現在、日本、そして世界は大きな転換期にあります。そして、井関グループが経営基盤を置く「農業」の世界も、今まさに転換期にあり、国内・海外ともに大きく、かつ急速に変化しています。
 国内農業では、農地集約による農業経営の大規模化、農業の生産性向上に向けた先端技術の導入、稲作から畑作・野菜作への作付転換など構造変化が一段と加速しています。また、政府方針の「みどりの食料システム戦略」では、農業の環境負荷低減と生産基盤強化の両立を目指すべく、化学肥料・農薬の低減、有機農業の取組み面積拡大が示されております。これらの課題に対し、井関グループは「夢ある農業応援団」を掲げ、ICTを活用した先端技術の導入や、最新の栽培技術の提案により農業の生産性を向上させるなど、農業経営をあらゆる方法で応援しています。
 海外市場も大きく変わりつつあります。特にアジアでは当社が得意とする稲作が農業の中心である地域も多く、日本で進化を遂げた農業機械の需要は急速に加速しており、その中で井関グループの果たすべき役割も一段と大きくなっています。当グループの売上に占める海外の比率は年々高まっており、今後も拡大していくことは間違いありません。
 このように、取り巻く環境が国内外ともに大きく変化している中で、我々井関グループには、国内・海外の農業の発展に向けてさらに貢献することが求められています。そして、いつの時代でも、こうした世の中の変化に対応し、改革を成し遂げてきたのは若い人たちです。本日入社された皆さんには、新しい時代を先導する旗手として、前例や固定観念に捉われない新しい感覚で取り組むことにより、当グループの「変革」をさらに邁進させる一員となって頂くことを強く期待しています。
 そして、中期経営計画に定める井関グループの長期ビジョン、「食と農と大地のソリューションカンパニー」をともに実現し、新たな歴史を築いていきたいと思います。

 次に、皆さんに心掛けて頂きたいことを申し上げます。
 一つ目は「チャレンジ精神」です。
 皆さんは本日、晴れて社会人となりました。しかし、言うまでもなく、今日はゴールではなくスタートです。企業社会は厳しい競争の連続です。しかしながら何も悲観的になることはありません。大切なことは、常に前向きに取り組み、チャレンジすることです。チャレンジは若い皆さんの特権です。たとえ失敗しても必ず次の飛躍・成長に結び付きます。井関グループの「変革」を成し遂げるのは、皆さん一人ひとりのチャレンジ精神です。従来から井関にはフロントランナーとしての誇りがあります。「変革」を起こすチャレンジ精神あふれる人材になるようお願いします。
 二つ目は、常に「研鑽・スキルアップ」を図って頂きたいということです。
 一人ひとりがいかに力を持ち、発揮するか、すなわち「人材力」が、企業の競争力の源泉となります。自己研鑽・スキルアップに励み、自らを高めていく努力を続けて頂きたいと思います。そして、その道のプロとして社内外を問わず認められる存在となるよう、専門性を磨いて頂きたいと思います。会社としても皆さんの成長を強く後押しします。今後の皆さんが大いに成長していくことを期待しています。
 三つ目は「ルールの順守」です。
 皆さんは今日から社会人です。今後いかなる場合にあっても、法令やルールに従って物事を判断し、社会の常識に沿った行動しなければなりません。皆さん一人ひとりが会社の一員であり、会社を代表していることを常に自覚し、仕事でもプライベートでも、良識ある社会人・企業人としてふさわしい行動をとるよう心掛けて下さい。

 5月には新型コロナウイルスが5類扱いとなる局面でありますが、皆さんも学生生活において、多大な影響を受けたことと思います。私たち井関グループの事業は「農業」を対象としています。農業は人々の生活に必要不可欠な職業であり、それを支援する我々の仕事もエッセンシャルビジネスです。世界人口は昨年80億人に到達し、2050年を過ぎるころには100億人に達するといわれています。増加し続ける世界人口の食を満たすためにも農業の生産性向上が求められている中で、国内・世界の農業の課題に対して井関グループが果たすべき役割は大きいといえます。あらためて、井関グループの事業に誇りと自覚を持ち、「夢ある農業と美しい景観を支え、持続可能な『食と農と大地』の未来を創造するISEKI」をともに築いていきましょう。

 これからの長い企業生活の中で、心身ともに健康を保ちつつ大いに活躍されることを心より期待しています。

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