いきなり夏本番！家畜の暑熱対策は準備万端ですか？

　日本各地で例年よりも早い梅雨明けとなりました。６月として最高気温を更新するなど、各地でいきなりの猛暑に見舞われていますが、今後、高温の日々が例年より長く続く恐れがあります。牛や豚は暑さにとても弱く、暑熱ストレスの影響は生産性や繁殖性の低下だけでなく、死廃事故にもつながります。暑熱対策をしっかり行って、大切な家畜の被害を防止しましょう！
 
　〔チェック！暑熱対策のポイント〕
　１　畜舎の中を涼しくしましょう！　
　　　密飼いを避ける、扇風機等による送風や散水・散霧、送風ファン等の機器の点検・掃除等　
　２　太陽の熱をブロックしましょう！
　　　日よけの設置、屋根・壁・床への断熱材の設置等　
　３　飼料給与を工夫しましょう！
　　新鮮で冷たい水の給与、涼しい時間帯に頻回給与、ビタミン・ミネラルの追給、給水設備や飼槽・水槽の点検・掃除等
　４　家畜をよく観察しましょう！
　　　こまめに家畜を観察し、異常の早期発見・早期治療に努めましょう。

　また、上記対策で防ぎきれない家畜事故に備えるため、いつでも加入できる家畜共済に入りましょう。詳しくは、お近くの農業共済組合等にご相談ください。人も家畜もしっかり対策を行って、暑い夏を乗り切りましょう。 
　なお、農林水産省は、農業者の皆様が暑熱を含めて自然災害等への備えに取り組みやすいものとなるよう、「自然災害等のリスクに備えるためのチェックリスト」と「農業版BCP（事業継続計画書）畜産編」のフォーマットを作成していますので、是非、ご活用ください。