森林環境譲与税を活用した自治体の取組の紹介 Vol.17　岐阜県高山市

　森林環境譲与税を活用した取組事例について、定期的に紹介しています。第17回目は、岐阜県高山市です。
　高山市では、近年頻発する豪雨・豪雪などによる自然災害を受け、災害に強い森林づくりに向けた取組を進めています。土砂災害や倒木等の危険性が高く間伐等を行う必要のある森林を対象に、市は令和3年度から森林環境譲与税を財源として「重点区域森林整備事業」を実施しており、これまでに215haの森林で間伐等を行いました。
　また、森林境界の明確化、林内の作業道の維持・修繕、林業を学ぶ学生への修学支援のほか、地元小中学校への森林環境教育、東京都千代田区との連携した都市住民への森林整備への理解を深める取組も進めています。
　市では100年先を見据えて、住民の方々に森林や林業の大切さ、木の良さについての理解を得つつ、災害に強い森林づくりや市産材の利用、林業を支える人づくりに取り組んでいます。