AGRI NEWS [MAFF アプリ連携-農林水産省]
2023年06月24日
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令和4年度の木質バイオマスの新たなマテリアル利用技術開発の成果2件を公表しました
地球温暖化防止、プラスチック問題の解決や、再生可能な生物由来の資源を活用したバイオエコノミーの観点から、製材や燃料などの従来の木材の用途とは異なる、木質系新素材の実用化に向けた研究開発に注目が集まっています。このような新技術は、新たな価値や木材需要を創出し、林業の成長産業化につながるものと期待されています。
林野庁では、未利用木質資源を新たなマテリアルとして利用する技術の実用化に向けた先進的な研究や技術開発を支援しており、令和4年度の技術開発の成果2件を公表しました。
令和4年度
(1) 高耐熱木質フィラーを活用した自動車部品開発によるネガティブエミッション効果の検証 事業概要
・ペレット外観:良好、製造時の生産能力:問題なし
・基本物性:強度、弾性率、耐熱性に優れ、変形の少ない硬い材料である。
・自動車部品の試作:耐熱性も要する「端子台」にて試作、評価し、電気特性のJIS規格を満足した。
高温高湿の雰囲気下で吸湿しにくい材料であることも明らかにした。
(2) 里山広葉樹を原料としたセルロースナノファイバーからの彩色系素材の開発 事業概要
・広葉樹チップから簡便な製法による利用しやすいCNFの製造方法を確立、2.4%CNF水懸濁液7.2t/年の製造を実証
・耐候性の高い、上塗り用の着色CNF塗料を開発
・アクリル絵の具へのCNF配合で顔料の種類、CNF添加濃度の影響を精査、退色抑制を確認
林野庁では、未利用木質資源を新たなマテリアルとして利用する技術の実用化に向けた先進的な研究や技術開発を支援しており、令和4年度の技術開発の成果2件を公表しました。
令和4年度
(1) 高耐熱木質フィラーを活用した自動車部品開発によるネガティブエミッション効果の検証 事業概要
・ペレット外観:良好、製造時の生産能力:問題なし
・基本物性:強度、弾性率、耐熱性に優れ、変形の少ない硬い材料である。
・自動車部品の試作:耐熱性も要する「端子台」にて試作、評価し、電気特性のJIS規格を満足した。
高温高湿の雰囲気下で吸湿しにくい材料であることも明らかにした。
(2) 里山広葉樹を原料としたセルロースナノファイバーからの彩色系素材の開発 事業概要
・広葉樹チップから簡便な製法による利用しやすいCNFの製造方法を確立、2.4%CNF水懸濁液7.2t/年の製造を実証
・耐候性の高い、上塗り用の着色CNF塗料を開発
・アクリル絵の具へのCNF配合で顔料の種類、CNF添加濃度の影響を精査、退色抑制を確認
参考記事
- 木質バイオマスの新たなマテリアル利用技術開発(林野庁Web)
- (1)高耐熱木質フィラーを活用した自動車部品開発によるネガティブエミッション効果の検証 事業概要(PDF:306KB)
- (2)里山広葉樹を原料としたセルロースナノファイバーからの彩色系素材の開発 事業概要(PDF:466KB)
- 地域森林資源から製造するセルロースナノファイバー(外部Web)
- リグニンネットワーク(地域リグニン資源開発ネットワーク)(外部Web)
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情報元: 林野庁
この記事は、農林水産省政策情報API を利用して取得した情報をもとに作成していますが
サービスの内容は農林水産省によって保証されたものではありません。