事業戦略

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「プロジェクトZ」の進捗に関するお知らせ(2025年2月14日)



「プロジェクトZ」施策の実施及び損失計上見込み並びに通期連結業績予想の修正に関するお知らせ(2024年7月18日)

事業戦略説明会 要旨付(2024年7月22日)

事業戦略説明会 質疑応答要旨(2024年7月22日)

プロジェクトZ施策について(2024年2月14日)

事業戦略説明会動画

2024年7月22日 事業戦略説明会

1.「プロジェクトZ」概要

「プロジェクトZ」では抜本的構造改革及び成長戦略の施策立案・実行を行います。

抜本的構造改革は、「生産最適化」・「開発最適化」・「国内営業深化」の 3 テーマを軸に短期集中的に施策を実行していきます。また、成長戦略は国内外の成長市場へリソースを集中し事業拡大を図ります。

本施策の実施により、2027年までにPBR1倍以上の実現を目指しています。

目指す姿(2027年)

連結営業利益率 5%以上
ROE 8%以上
株主還元 DOE 2%以上

PBR1倍以上

2.具体的施策と進捗(2025年2月14日公表時点)

短期集中で実行する抜本的構造改革のうち、生産拠点の再編や販売会社の統合など、主要施策の進捗状況は概ね計画通り進んでおります。成長戦略に向け海外では欧州事業の拡充策、国内においては営業組織の再編を実施し成長戦略の基盤作りを進めました。

抜本的構造改革(短期集中)

(1)生産最適化「生産拠点再編」
 生産性向上、生産効率化、生産平準化を図るため、製品組立拠点の集約やコンポーネント(油圧機器)生産拠点の集約を行います。

<進捗状況:計画通り
(株)ISEKI M&D(松山)に製品組立を集約すべく建屋新設に着手しました。
また、(株)ISEKI M&D(熊本)からのコンバイン生産移管プロセスは計画通り進んでいます。
生産拠点の再編に係る投資については、生産効率を改善しつつ投資抑制に努め、当初総投資計画460億円から380億円に圧縮しました。 


(2)開発最適化「開発リソースの軽減・シフト」

機種・型式の30%以上集約と共通設計により開発の効率化を推進、開発リソースを先端技術や環境負荷低減など成長テーマへシフトし、競争力強化を図ります。

<進捗状況:一部遅延
製品利益率の改善は当初計画より一部遅延しているものの、リソースを追加投入し回復を図っていきます。その改善効果は2025年下期より順次発現し、2027年に改善目標の達成を目指します。
開発の効率化は削減機種・型式を確定次第、実行しており、計画通り進捗しています。


(3)国内営業深化「成長戦略への基盤作り」

国内広域販売会社6社の経営統合を行い、2025年1月1日に株式会社ISEKI  Japanを設立します。経営資源の集中・再配分による経営効率の向上及び在庫拠点最適化や物流体制見直しによる物流費の圧縮などを図るとともに、成長戦略への基盤を構築します。

<進捗状況:計画通り
株式会社ISEKI  Japan設立に伴い営業組織体制を変更しました。経営資源を集中し迅速な意思決定と強力な推進体制を構築しました。


(4)人員構成の最適化と人的資本投資
プロジェクトZが目指す成長と強靭な企業体質への変革を短期間で実現するために、間接部門のスリム化や希望退職の募集などによる人員構成の最適化と、エンゲージメント向上や成長分野への人材配置など人的資本投資を同時並行で推進します。

・人員構成の最適化 一部計画変更
 希望退職は募集人数を下回るも、グループ全体の人員計画見直しにより、想定していた人件費水準を確保しています。
・人的資本投資 計画通り進捗
 教育、研修プログラムの強化・ダイバーシティ推進採用・成長分野への人材配置を実行しています。

(5)経費削減
組織・業務統合による業務効率化に加え、徹底した運営経費の削減を実行します。

<進捗状況:一部遅延
経費削減の取り組みは当初計画より遅れておりますが、今後は業務仕分けを徹底し、具体的な改善策を実行することで遅れを挽回します。

成長戦略

(1)海外地域別戦略と商品戦略の展開
 地域別戦略と環境対応型商品の投入を含む商品の拡充など商品戦略の展開により海外事業の拡大を図ります。地域別戦略では特にプレゼンスがあり収益力の高い欧州での事業拡大を加速させていきます。また、英国販売代理店「Premium Turf Care社」を株式追加取得により2025年から連結子会社化いたしました。これにより販売テリトリーの拡大や取扱商材の拡充、欧州域内での在庫一元管理等による効率化を図るとともに、多様な人材交流によるイノベーションを創出していきます。


(2)国内成長分野への集中

成長分野である「大型」「先端」「環境」「畑作」への集中・販売強化により、安定した利益を確保するとともに、全国規模でのノウハウ共有により収益性の高い事業を拡大していきます。これらを「大規模企画室」が中心となって推進し、井関グループの強みを増幅させながら、「ヒト」「モノ」「ノウハウ」で価値ある農業ソリューションを提供します。