営農・栽培技術
飼料用米を疎植で作る
水稲の低コスト栽培技術のひとつである「疎植栽培」。疎植栽培は品種を選ばないため、飼料用として作付けされる多収米にも適合します。低価格で販売することが求められる飼料用米作りにこそ、低コスト生産が可能な疎植栽培を導入してみましょう。
「低コストで多収」を可能にする疎植栽培
「質より量」が求められる飼料用米の栽培では、生産コストを低く抑えることに加え、倒伏しにくく作りやすいくことが重要となります。疎植栽培は、こうした飼料用米の栽培に求められる要素を満たした栽培技術です。飼料用米の先進地山形県では、疎植だけでなく、大豆あと無肥料栽培と立毛乾燥を組み合わせて低コスト化を図っています。
実際に山形県で、飼料用米を疎植栽培で作っている方の事例はこちらをチェック!
飼料用米品種の特性と栽培適地
近年、外国品種など多様な遺伝資源を利用して、飼料用米に求められる特性を満たし、日本各地の地域条件に適した品種が開発されています。
※このうち、タカナリ・もちだわら・北陸193号は直播適性は低い品種です。多収性を十分に発揮するには、直播より移植の方が向いており、ぜひとも疎植でチャレンジしたい品種です。
飼料用米を疎植栽培の入門編に!
いきなり主食用米で疎植栽培に挑戦するのが不安な人は、飼料用米で疎植栽培を試験的に行ってみるとよいでしょう。一作やってみて慣行栽培と同じように獲れることが分かったら、来年、改めて主食用米で疎植栽培にチャレンジしてみましょう!