トップ > 特集 低コスト農業の現場から 37株といえば、やっぱりさなえでしょ!低コスト農業の現場から 37株といえば、やっぱりさなえでしょ! 飼料用米 酒米 主食用米さなえちゃんがいつものように農道を歩いていると、収穫を終えた田んぼの脇で、近所の農家の前田さんと小林くんが何やらヒソヒソ立ち話。ちょっと面白そうだから、さなえちゃんも二人の会話に首を突っ込んでみることにしました。前田さん、小林くん、こんにちは。二人とも難しい顔しちゃって、なんのお話しですか? 実はさ、今年の反収、去年より1俵も少なかったんだ。ほとんどの田んぼで倒伏させちゃったし。 倒伏は、生育前半の天候が悪かった影響じゃないかな。 でも、前田さんの田んぼは倒伏もしてないし、収量も例年並みだって…。 秘密ってほどのことはないでしょ。ところで、小林くんは何株植で田植えしてる? 70株植だよ。 そこじゃないかな? そうかもしれないね。うちの田んぼはすべて37株植なんだ。 37株植だとどうして倒れないんですか?37株しか植えなかったら、収量も半分になっちゃうでしょ! 「倒れない」と断定はできないけれど、37株植は株間が広いから、株が開帳型に大きく育つんだ。しかも茎が太く、倒伏に強い体質になる。 最終的に株あたりの穂の数は70株植より多くなるの。1穂あたりの籾の数も多くなる傾向があるから、株数が少なくても慣行と同じくらいの収量が期待できるのよ。 そうか、たくさん植えればたくさん穫れるというものではないんだ…。 育苗コストを半減できて複合経営も可能になる!?37株植なら育苗コストが70株植の約半分で済むからね。生産コストを抑えて利益を取る。農業経営者は、もっとコスト意識をもつべきだと思うな。 種籾、培土、薬剤…、自分で農業をやるようになって、改めてコスト試算をしてみたんだけど、育苗にこんなにお金がかかっているとは思いませんでした。 水やりや苗運搬にかかる負担だってバカにならないよ。 そういえば小林くんは、野菜の品目と面積を増やして、複合経営をめざしているんだよね? はい。…でも、今のところ春作業が手一杯で、野菜までなかなか手が回らないんです。 春作業の省力化が必要だね。 37株植にすれば、播種〜田植えの作業時間を約3割削減できるって試算があるよ。 そんなに!?…でも、田植え作業そのものは70株植でも37株植でも、同じ面積を同じスピードで走るわけだから、時間は変わらないですよね? 37株植なら苗補給の回数が半分に減るから、機械を止めている時間も短くなる。苗補給の回数が減ると、補助の奥さんも随分楽になるんじゃないかな。
新しいことへのチャレンジは収穫の楽しみにつながる!低コスト・省力化なら、直播というやり方もありますよね。 移植と比べると、より大幅なコスト削減が可能だね。 北陸地方みたいに、地域によっては低コスト技術の主流として普及しているところもあるわね。ヰセキの多目的田植機なら37株で直播(点播)ができるよ。 でも、発芽・苗立ちとか倒伏とか、いろいろ難しいんでしょ。 最近は直播の栽培技術も向上しているから、ほとんどの課題が解消されているみたいだよ。 ところで小林くんの田植機、ヰセキでしょ。37株植なら今の機械のままで、来年からすぐにできるじゃん。 でも、やっぱり肥培管理とか水管理とか難しいんじゃないの? 37株植は決して難しい技術じゃない。むしろ新しい試みに挑戦することで、秋の収穫が楽しみになるよ。小林くんに勧めたいのはそこなんだ。 オレにもできるかな…? 近くに前田さんという心強いお手本がいるじゃない!それに、ヰセキが熱心に栽培指導してくれるし。 そうだね。オレ、決心ついたよ。来年から37株植でやってみる!それにしても、さなえちゃんって米づくりのことになるとやけに詳しいんだね。 …。 |












